トレンチコートの名門^^
上質な素材、洗練されたデザイン、確かな縫製技術、非の打ちどころがありません。
そんなコートでさえ、お直し無しでは着られないものです。
補正、というお直し
今回は、そんなお話。
ーBeforeー
全体のサイズ感を気にされていたお客様。
かわいい5か月の赤ちゃんといらっしゃってくださいました。
購入先でお直しをしてもらえなかったということで、インターネットでいくつかお直し屋を探されたそう。
購入者の立場としては購入元でお直しまでしてもらえたほうが安心感があるように思うのですが、高級ブランドでさえ、お直しは受けていないケースは珍しくありません。
理由はいろいろあると思いますが、Nikiの経験としては、ブランド側の理由として、
・お直しによるリスクの回避(担当者や、店長さんの戦略によっても違うようです)
・大規模なお直しによる、デザイン変更への抵抗感
があるようでした。
ーAfter-
お直し箇所は、
・袖丈詰め
・袖巾詰め
・身幅詰め
・ウエストベルトループ位置の移動
です。
・袖丈詰め→袖口から、ベルトループの移動無し
・袖巾詰め→二の腕から袖口上までの膨らみをカット
・身幅詰め→上半身のボリュームをカット
・ウエストベルトループ移動→ご本人のウエスト位置に合わせて上に移動
をしました。
トレンチコート、特に上質なトレンチコートほど、何年も着られるように考えが尽くされているものです。腕周り、身幅のゆとりは女性の経年に伴う体型変化を考えると、永く着用するためには必要なもの。。
それにしても、ご出産後でもコートに対して上半身が華奢なお客様。そこで、上半身の補正をすることに。
補正とは、単なる丈詰めとは違います。個々の体型に合わせて微調整をするのです。
小さなお子様がいらっしゃることを考えると、運動量は必要。。加えて、見た目もすっきりさせたい。そこで、ゆとりを残しつつ見た目はすっきり・・特に、ウエストベルトループの移動に併せて上半身のウエスト位置の調整をしました。いろいろお話をする中で、補正に必要なヒントが見えてきます。
お直し前にはウエストベルトの長さも気にされていたのですが、1年前に購入されてあまりご着用されていないということなので、大幅な変更はこちらからはお勧めしませんでした。上質なトレンチコートでしたので、ご自身の変化に合わせてながい年月をかけて楽しんでいただけますようご対応いたしました。
Maison deRemode Nikiではお直しのカルテのようなものを作成しています。後日追加でお直しをしたくなった時に、そのお洋服のお直し履歴がわかるように。
そのお話は、また今度^^
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