洋服のお直しというと寸法調整が主な修理内容ですが、デザイン変更やシルエット変更やほつれ直しなど、いくつか種類があります。お修理する部分や素材、生地の状態など、一着として同じものはないので、毎回が真剣勝負です。
そんな、いくつかあるお修理内容の中でも、特に私が慎重になるお修理内容…
それは、釦付け。
たかが釦付け、されど釦付け
今回は、そんなお話。
釦は、形やサイズや素材が本当にたくさんあって、見てるだけでも楽しいです^^
釦を付け替えるだけでもお洋服の雰囲気がぐっと変わるし、縫製作業で最後に付ける時はヘンテコに付いてると商品のクオリティが俄然下がります。まさに画竜点睛。
機械で付けられたものは糸の先を引っ張ると簡単に取れてしまうこともありますよね。
急いでいる時に限って、こんなことに。。。☟
ーBefore-
細かい柄に紛れてわからない?
前を開けて着ればわからない??
ーAfter-
やっぱり、きちんと釦は付いていたほうが素敵です^^
以前、務めていたお直し屋さんでの話なのですが、他のお直し屋さんでやってもらった釦付けをやり直して欲しい、とお持ちになられたお客様がいらっしゃいました。
こんなのだったら、素人の自分でもできる!!!
と、かなりご立腹でした。実際に、その釦付けの仕上がりは糸がゆるゆるでひどいものでした。
釦付けは機械でも付けられるし(機械も進化していてすごいです)、ご自身でできる方もたくさんいらっしゃいます。ご自身でできる方の中にも、プロの技術を信頼してわざわざお持ち下さるお客様もたくさんいらっしゃいます。こんな仕上がりだったら自分で付ければよかったと、がっがりさせてはならないと思うんです。それに釦付けって、玉止めの大きさや玉止めする位置・釦と糸のバランス・根巻き・使用する糸の撚りの方向など、けっこう奥が深いです^^
何年も前の話ですが、釦付けをする時にはいつも、そのお客様の言葉を思い出して身がひきしまります!
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